【導入事例】ソフトウェア開発企業の新日本情報システム株式会社様が自家消費型太陽光発電を導入|創業から半世紀、次の時代を見据えるエネルギー

目次
【要約】創業50年超のソフトウェア開発企業が、新社屋の屋根を活かして太陽光発電を導入
新日本情報システム株式会社について:
群馬県高崎市に本社を構え、1973年の創業以来50年以上にわたりソフトウェアの受託開発を手がける。パッケージソフトを一切使わず、顧客ごとにゼロからシステムを設計・開発するオーダーメイドのスタイルを貫く。製造業から販売業、サービス業まで幅広い業種に対応し、平均20年〜30年の長期取引を実現している。
自家消費型太陽光発電を導入した理由:
2023年、新社屋の建設により広い屋根面積を確保できたことに加え、代表取締役の春山武章氏が以前から自然エネルギーや資源の有効活用に関心を持っていたことが太陽光発電導入のきっかけ。群馬県の太陽光共同購入事業を通じて恒電社と出会い、導入を決断した。
今後の展望:
AI時代の到来を「第3の変革期」と捉えつつも、創業以来大切にしてきた「顧客との接点」を経営の軸に据える姿勢は変わらない。技術が変わってもお客様の存在は変わらないという信念のもと、時代に合わせた価値提供を続けていく。
ソフトウェア開発|新日本情報システム株式会社様
群馬県高崎市に本社を構え、1973年の創業から半世紀以上の歴史を持つ新日本情報システム株式会社様は、企業の業務システムをオーダーメイドで開発・提供するソフトウェア会社です。
「お客さんに顔を出したときに、“ウェルカム!待ってました!”と言われるような仕事がしたい。それが自分の信念としてずっとあるんです。」――そう語るのは、代表取締役 春山 武章様。
新日本情報技研株式会社として設立した後、カシオ計算機の資本出資のもと生産管理ソフトの全国展開を手がけ、平成20年に現法人として新たなスタートを切った同社。令和5年には業務拡張のため新社屋を建設しました。
パッケージソフトや外注を一切使わず、すべて自社のオリジナル開発で顧客のシステムを構築するという創業以来のスタイルを貫き、現在も多くの企業との長期的な信頼関係を築いています。
自家消費型太陽光発電設備の導入に至った背景、またEPC業者を選定する上で考えたこと、そして、今後企業としてどのような方針で経営していくのか、未来についてのお話もお伺いしました。
「コンピュータの違いは、システムの違い」——半世紀貫くオーダーメイドの哲学

━━━本日は貴重なお時間をありがとうございます。まず、御社の事業内容についてご紹介いただけますでしょうか。
弊社はプログラム開発の会社です。今はパッケージソフトを販売している会社が多いのですが、弊社では、お客様と一から打ち合わせをして、オーダーメイドで組み上げていく形で業務をさせていただいています。
この会社の大きな特徴は、お客様とのお付き合いがものすごく長いということですね。私がまだ現場に立っていた頃のお客様で、もう40年以上になる企業もいらっしゃいます。平均すれば20年から30年のお客様がほとんどです。
━━━40年以上のお取引というのは、変化の速いIT業界では特に稀有ですね。
そうですね。弊社はもともと、オフィスコンピュータと呼ばれていた時代にカシオ計算機のコンピュータを扱っていまして、群馬県内ではカシオ系のソフト会社としてトップの実績を持っていました。
当時から掲げていたのが、「コンピュータの違いは、システムの違い」という言葉です。ハードウェアはどこも同じですから、結局はシステムの良し悪しでコンピュータの価値が決まると。その考え方は今も変わっていません。
━━━御社のお客様は、どのような業種が多いのでしょうか。
製造業のお客様が多いのですが、それ以外ですと本当に幅広いですね。工事関係、卸売、クリーニング、浄化槽管理、ホテルなど、業種で言えば百種類ぐらいの違いがあるのではないでしょうか。
面白いのは、まったく関係のない業種のシステムの知見が、別のお客様の課題解決に活かせるケースが結構あることです。ある市場関係のシステムを検討していた際に、ホテル業向けの仕組みを応用したらものすごく好評をいただいたこともありました。いろいろな業種を手がけているからこそ、引き出しが増えていくのだと感じています。
専任の営業職を置かない——エンジニアが築く「担当の信用」
━━━御社にはエンジニアの方が、直接お客様とやり取りされる体制があるとお聞きしました。
ええ、うちには営業マンが一切いないんです。それは私の時代からずっとそうやってきました。カタログも何も持たずに、自分の言葉で話をして、お客様から「次はいつ来てくれますか」と言っていただけるような営業をしていたんです。
お客様から見れば、営業マンだろうがエンジニアだろうが関係ない。しっかり見てくれて、しっかり対応してくれれば良いわけです。
弊社の場合、担当したエンジニアがお客様との窓口であり続けますから、その人との信頼関係がそのまま会社の信用になる。システムの更新サイクルは大体5年から6年なのですが、そのサイクルでまたご依頼をいただけるということは、担当がしっかり営業をしてきた証拠だと、そう伝えています。

━━━お客様が御社を選ぶ一番の理由は、どこにあると思われますか。
やはりシステムをしっかりと対応できているということと、「接客」ですね。「接客」というのは、つまり「担当の信用」です。
弊社では、システムを納品してお金をいただいたら終わりとはしていません。お客様のトップまたはご担当者から「しっかり稼働しています」というサインをいただかない限り、完了としないのです。
社内では「検収報告会」と呼んでいますが、お客様からサインをいただいたときに部内で報告会を行い、納期が守れたか、予算内に収まったか、どのようなメリットを提供できたか、また問題点があれば共有する。これを全員で徹底することで、自然と社員の意識が高まっていきます。
独自の採用手法——「一枚の紙」から見える発想力
━━━御社にとってエンジニアの採用は非常に重要だと思いますが、工夫されていることはありますか。
今の時代、採用は本当に難しくなりましたね。なかなか来てくれる学生がいない。以前は面接会にブースを出すと三十人ぐらい集まって順番待ちができるほどだったのですが、今はそうもいかない状況です。
その中で、弊社では面接の最後にちょっと変わったことをしてもらうんです。一枚の紙とハサミ、のり、セロハンテープ、ホチキスを渡して、15分で箱を作ってもらう。
そうすると、ものすごく面白い発想が出てくるんですよ。丁寧に線を引いてから綺麗に折って箱にする人、のりしろまできちんと作る人、紙をくるくると丸めて筒状にして蓋を切り出す人もいれば、いろいろです。
でも、本当に見たいのはその先なんです。もう一度紙を渡して、「もう一回作ってみて」とお願いする。一回目は誰でも初めてだからうまくいかない。大事なのは二回目にどう工夫するか。そこにその人の発想力と改善する力が出るんです。
弊社のようにゼロからシステムを組む仕事では、この発想力が何より大切ですからね。作ってもらった箱は全部とってありますよ。

オフコンからPC、そしてAI——三度目の変革期を迎えて
━━━オフィスコンピュータからパソコンへの転換期には、大変なご苦労があったのではないでしょうか。
あの頃が一番苦労しましたね。オフコンとパソコンではOSがまったく違いますから、例えるならドイツ語から英語に切り替えるような変化です。
私たちはプログラムを組んでこその世界で生きていますから、仕事がなければ会社として立ち行かない。しかし新しい言語で開発できるようになるためには、それだけの勉強と時間が必要です。
そこで、既存のお客様の対応を続けるチームと、新しい技術を習得する開発チームを分けました。1年半から2年先までの利益を確保できる仕事を計算して、その間に開発チームが新しい技術を習得する時間を作ったのです。運よく大きな仕事も入ってきてくれて、なんとかソフトランディングできました。
━━━そして今、第三の変革期を迎えていると。
はい、私は今がまさにそうだと思っています。AIの台頭によって、会社の仕組みを相当変えていかなければならないと感じています。もう少し先に行けば、間違いなくプログラムの領域でもAIが力を発揮してくるでしょう。
ただ、私はこれをチャンスとして捉えたいと思っています。お客様はまだAIの使い方を知らないところが多い。弊社はお客様との接点を長年持ってきていますから、AIをどう使えば業務が便利になるかという、コンサルティングのような形でお客様を支援していく方向に進んでいきたいと考えています。
自家消費型太陽光発電システムの導入を検討したきっかけ、理由

━━━今回、太陽光発電を導入されたきっかけについてお聞かせください。
まず大きかったのは、新社屋を建てたということです。以前はカシオ計算機の事務所を使わせていただいていたのですが、それを手放して自社で建設しました。
私は自然の中で育ったこともあって、化石燃料を無闇に使うことに対しては以前から疑問を感じていました。それと、自分にできることからやろうというのが、私のポリシーでもあるんです。
加えて、中東情勢の影響で化石燃料の価格が上がっているという現実もあります。これからどうなるのかという不安は、やはりありますよね。
弊社はソフトウェアの会社ですが、仕事はすべて電気で動いています。データセンターもパソコンも、電気がなければ何もできない。だったら、少しでも自然に優しい方法で自分たちの電気を賄えないかという思いはずっとあったんです。
また「炭素税」のことがちょっと気になっていた時期もありました。ヨーロッパでは二酸化炭素の排出量に応じて課税される仕組みがありますよね。日本でもそういった制度が本格化したときに、自分たちの電気は自分たちで賄えていれば、ある程度対応できるのではないかと。簡単な発想ですけれど、そんなことを考えていたのも事実です。
そんな折に、群馬県知事の名前が入った太陽光の共同購入事業の案内が届いたんです。ちょうど新社屋の屋根もあるし、入れる・入れないは別として、一度話を聞いてみようと思いました。
恒電社を選んでいただいた理由
━━━結果的に弊社にご用命いただいた経緯についてもお聞かせいただけますでしょうか。
群馬県の共同購入事業に申し込んだところ、恒電社さんが選定されたという連絡が来まして、一度お話を聞くことになりました。正直、その時点ではまだ前向きという感じではなく「話は聞きますよ」というスタンスだったんです。
ところが、来てくださった営業の板橋さんがものすごく知識の豊富な方だったんですね。こちらがいろいろな話をすると、すぐにその先の先まで話をしてくれる。中途で入社されてきた方だと聞いていたのですが、本当によく勉強されているなと感じました。
知識を見せるためではなく、伝えるために話してくれているというのがすごく伝わってきたんです。話を聞いていくうちに、少しずつ気持ちが動いていきました。
それともう一つ、決め手がありました。見積もりが出たときに、正直、自分が想定していた予算を超えていたんです。共同購入事業を通じているので、安くしていただいているのだろうとは思いつつ、これ以上は難しいかなと。ところが、率直にそのことをお伝えしたら、社内で調整して歩み寄っていただけた。そこまでやってくれるのであれば、お願いしようと、そこで決断しました。

━━━施工についてはいかがでしたか。
非常にスムーズでしたね。何をいつやりますと工程表をいただいて、その通りに進めてくれて、結果的に予定よりも一週間早く完了してくれました。
挨拶もしっかりされていて、こちらに大きな負担をかけずに進めていただけたと思います。工事中にトラブルがあった際も、担当の方がすぐに対応してくださり、その後も何度も丁寧にフォローしてくれました。
今後の展望
━━━最後に、今後の展望についてもお聞かせください。
AIの登場によって、十年先がどうなるのか見えにくい時代に入ってきたと強く感じています。以前であれば、ある程度先を見通して計画を立てることができたのですが、今はAIがどこにどう影響して、どういう動きになるのかがまだまだ見えない世界です。
ただ、事業の展望としては、やはり自分たちのスタンスである「顧客を大事にする」というところをしっかり見つめて、その中で自分たちにできることで繋がりを持っていきたい。それに尽きますね。
結局、時代は変わっても、お客様の存在は変わらないんです。昔、上の世代から「時代が違うと簡単に言うな、そんなことは誰でも言える」と叱られたことがあるのですが、今でもその言葉をよく覚えています。時代のせいにせず、自分たちが何をできるかを考え続けること——それが、50年続けてこられた理由なのかもしれませんし、これからも変えてはいけないことだと思っています。
━━━本日は大変貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
インタビュアー
撮影・編集・執筆

